高橋秀典[著]心が傷つきやすい人への福音

高橋秀典[著]心が傷つきやすい人への福音

立川福音自由教会牧師教会牧師

四六判・248頁・本体1500円 +税

ISBN978-4-909871-77-0 C0016

書 評

「神を信じれば、平安で、揺れ動くこともない!」

こんな短絡と誤解に、もう苦しまなくてもいい。

〈否定的〉と言われている諸感情に振り回され、そんな自分をさらに断罪し続けるという無限ループに陥る信仰者はいないだろうか? Vulnerability(傷つきやすさ)をむしろ人間の自然な本性と捉え直し、そこから感情豊かな生へと眼を開いてくれる水先案内の書。

主な目次

推薦のことば  小渕朝子/中村佐知

一 ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)とは?

二 「敏感な人が抱えやすい心の問題」

三 「境界線(バウンダリーズ)のもろさへの対応」

四 「私たちの心の中にある渇きと癒し」(エニアグラムによる自己分析)

五 ギリシャ哲学の「不動の心」と神の御子イエスの心

六 「ダビデの傷ついた心の表現」

「詩篇五五篇」(心が奥底から悶え、死の恐怖に襲われた心の表現)

「詩篇一四二篇」(霊が内側で衰え果て……ひどくおとしめられている心の表現)

「詩篇三八篇」(私の傷は うみただれ……心の乱れによって、うめいています)

「詩篇三一篇」(死人のように……壊れた器のようになってしまいました)

七 「見捨てられ不安を祈る」(詩篇二二篇)

八 「孤独感を受け止め、神に訴える祈り」(詩篇六九篇)

九 「私は多くの人にとって奇跡と思われました。」(詩篇七一篇)

十 「神を信じることが空しく思えるとき」(詩篇七三篇)

十一「怒りの感情への向き合い方」(詩篇三七篇)

十二「復讐したい気持ちを受け止め、祈る」(詩篇一〇九篇)

十三「主(ヤハウェ)よ、私を生かしてください」(詩篇一四三篇)

十四「今ここにある神の国」(詩篇一四五篇)

おわりに  脚 注/あとがき

著者略歴

高橋秀典(たかはし・ひでのり)

1953 年北海道大雪山のふもとで誕生。北海道大学経済学部卒業、在学中にオレゴン州に交換留学し、信仰に導かれる。野村證券に10 年間勤務(うち滞独6 年半)。同社勤務中ケルン大学金融ゼミナール修了。聖書宣教会聖書神学舎卒業。現在、立川福音自由教会牧師。

著書に「心を生かす祈り」(詩篇の私訳交読文と解説)、「現代人の悩みに効く詩篇」、「哀れみに胸を熱くする神」(ヨシュア記~列王記解説)、「正しすぎてはならない ― Let it be」(伝道者の書の翻訳と解説)、「小預言書の福音」、「聖書から見るお金と教会、社会」、「職場と信仰」、「恐怖からの解放者イエス ― ヘブル人への手紙、私訳と解説」、翻訳にジェームス・フーストン著「キリストのうちにある生活(日四六判・248頁・定価1,650 円 税込 本と欧米の対話の向こうに)」などがある。