早坂文彦[著]「洗礼」 をめぐって 今日聖書はなにを語っているか

2021年 12月下旬 刊行予定

早坂文彦[著]「洗礼」 をめぐって
今日(こんにち)聖書はなにを語っているか

新書判・256 頁・1,210 円(税込)
ISBN978-4-909871-24-4 C0216

洗礼そのものは救いをもたらさない。まして教会加入の儀式などではない。

洗礼を受ければクリスチャンとされ、教会の陪餐会員となる。洗礼をこのような権利と義務へ制度化してきた教会のあり方を聖書原典を分析・解釈、精読することによって批判・検討し、「水で始まり、火で終わる」洗礼を受けたナザレ人イエスを遡そ行こうすることで洗礼本来の意味に迫る「洗礼論」!

すいせんの言葉:新免 貢先生 「序 ― 借り物ではない独自の洗礼論の登場を歓迎する」

本書は、「洗礼」に関する何百冊目かの本ではなく、また、単なる説教集でもなく、著者独自の洗礼論である。入会儀礼としての洗礼は、教会員を人為的に増やす装置に堕する恐れがある。そのことに警鐘を鳴らす著者、早坂文彦氏(日本基督教団西仙台教会牧師)は、洗礼というものを、教会制度の手続き論としてではなく、神に身をゆだねて具体的に生かされることへの招きとして深く考察している。……(本書序文より)

主な目次

序 ― 借り物ではない独自の洗礼論の登場を歓迎する  新免 貢

1 火の洗礼(マタイ3章11 ‐ 12 節)

2 まことの洗礼(マタイ3章13 ‐ 17 節)

3 洗礼を授けよ(マタイ28章16 ‐ 20 節)

4 神の方向転換(マルコ1章1 ‐ 11 節)

5 弟子の受洗(マルコ10章35 ‐ 45 節)

6 悔い改めの受洗(ルカ3章1 ‐ 3 節)

7 神の世界戦略(ルカ3章7 ‐ 20 節)

8 民衆の物語 ― 身体を持った聖霊(ルカ3章21 ‐ 22 節)

9 神の決意の目線で見る(ルカによる福音書7章29 ‐ 30 節)

10 欲と悪意を献げよ?(ルカによる福音書11章37 ‐ 41 節)

11 分裂をもたらす者、イエス(ルカによる福音書12章49 ‐ 53 節)

12 神の主導、神の献身(使徒言行録1章3 ‐ 5 節)

13 聖霊降臨へのこだわり ― 神の約束(使徒言行録2章37 ‐ 47 節)

14 魔術師の洗礼(使徒言行録8章4 ‐ 24 )

15 エチオピアの宦官の洗礼(使徒言行録8章26 ‐ 40 節)

16 パウロの洗礼(使徒言行録9章1 ‐ 19 節)

著者略歴

早坂文彦(はやさか・ふみひこ)

1957 年生まれ。農村伝道神学校卒業。サンフランシスコ神学校修了、D. Min.( 牧会学博士)。カリフォルニア臨床心理大学院修了。日本キリスト教団 西仙台教会牧師ACT 心理相談室主宰、臨床心理士、公認心理師。

著書:「ACT によるパストラル・カウンセリング入門[理論編]」(2019、2020、ヨベル)

論文:「牧会カウンセリングにおけるACT 応用に関する試論」『宮城学院女子大学研究論文集』、「キリスト教的マインドフルネスの歴史的系譜と応用」『宮城学院女子大学研究論文集』、「マインドフルネスとキリスト教信仰:牧会におけるマインドフルネスの利用のために」『福音と社会』(農村伝道神学校紀要)