佐藤真一[著]歴史の学び方 探究するよろこび
2026年11月20日刊行予定

佐藤真一[著]歴史の学び方 探究するよろこび
四六判・264 頁・本体2,000 円(税別)
ISBN978-4-86870-001-2 C0016
歴史には敬慕を、現在へは花束を。
1979 年のドルトムント留学を基点として、トレルチ、ランケ兄弟などドイツ教養層の深奥へと導かれた旅。それは歴史をはじめ、文学、音楽、風土など幅広い視野からキリスト教を捉え直す営為に他ならなかった……。歴史から学ぶよろこびに生きた一学究の思索の集大成。
主な目次
はじめに
Ⅰ 歴史の学び方 ― 研究の歩み
① 歴史学への小径
② トレルチ研究の周辺
③ 近代歴史学の父、ランケ
④ ヨハン・マティアス・シュレック ―『 啓蒙』時代の教会史家
Ⅱ ヨーロッパ精神のゆくえ ― 本の紹介・解説・書評
① 南塚信吾著『「世界史」の誕生 ― ヨーロッパ中心史観の淵源』
② ランケ著『宗教改革時代のドイツ史Ⅰ、Ⅱ』渡辺茂訳
③ 金子晴勇著『キリスト教思想史の諸時代 Ⅵ― 宗教改革と近代思想』
④ 村上陽一郎著『新しい科学史の見方』
⑤ マイネッケ著『近代史における国家理性の理念Ⅰ、Ⅱ』岸田達也訳
⑥ 戸叶勝也著『レクラム百科文庫 ― ドイツ近代文化史の一側面 ―』
Ⅲ 歴史と暮らしの情景
① エルベ河のほとり
② プファルツ選帝侯の道しるべ
③ バッハ時代のザクセン選帝侯国
④ バッハと聖書
⑤ ハインリヒ・ランケと待降節の歌
⑥ 石炭に記された言葉
⑦ アルゴイからの便り
Ⅳ 聖書のメッセージを聴く
① 受難の予告 ― マルコによる福音書10章32‒34節
② パウロにおける『神の知恵』 ― コリントの信徒への手紙Ⅰ、1 章18‒25節
③ 皇帝礼拝のさなかに ― ヨハネ黙示録19章1‒10節
Ⅴ 学生たちに贈る言葉
① 問いかけること/ ② 異文化の理解/ ③ 愛らしい人/ ④ 亡命者の幸運/⑤ 読みかけの本/ ⑥ カエルの歌/ ⑦ 『村の教会』の音楽/⑧ミシュランの秋/ ⑨ 川辺の理髪店/ ⑩ 地図さまざま/ ⑪ 夕暮れの市壁/⑫ リルケの手紙/ ⑬「 講義室の赤い雨傘/ ⑭ 海の贈り物/⑮ 晩鐘/⑯ 秋の詩によせて
著者紹介
佐藤真一(さとう・しんいち)
1948年東京生まれ。1970年、早稲田大学第一文学部史学科卒業。1976年、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1979―81年、DAAD(ドイツ学術交流会)の奨学生としてドルトムントに学ぶ。1982年、国立音楽大学専任講師。1995年、同教授。現在、国立音楽大学名誉教授。文学博士(1995年、早稲田大学)。ドイツ近代史およびヨーロッパ史学史、専攻。
著書:『トレルチとその時代――ドイツ近代精神とキリスト教――』(創文社、1997年)、Die historischen Perspektiven von Ernst Troeltsch, Waltrop 2007, 『ヨーロッパ史学史――探究の軌跡――』(知泉書館、2009年)、『ランケと近代歴史学の成立』(知泉書館、2022 年)
編著:礒山 雅・久保田慶一・佐藤真一編著『教養としてのバッハ』アルテスパブリッシング、2012年。
共訳書 グラーフ『トレルチとドイツ文化プロテスタンティズム』聖学院大学出版会、2001年。

