エーティンガー[著]喜多村得也[訳]自伝  ある神学者の事実に合致した思想の系譜  ドイツ敬虔主義著作集 ⑦[第3回配本]

エーティンガー[著]喜多村得也[訳]
自伝  ある神学者の事実に合致した思想の系譜 ドイツ敬虔主義著作集 ⑦[第3回配本]

四六判上製・304 頁・本体2,100 円+税
ISBN978-4-911054-06-2 C0016

モラヴィア兄弟団を主導したツィンツェンドルフ伯爵、ユダヤ人カバラー学者コッペル・ヘヒト、視霊者スウェーデンボルクをはじめ、あまたの思想家との直截で物怖じしない交遊を通じて思索を重ね、次第に独自の神学へと到達し、最後には無邪気な子供のようになって生涯を閉じたといわれるエーティンガーによる自伝。
〈付録『ローマの信徒への手紙』はどのように構成されているか

序文(J・レッスル)
ある神学者の事実に合致した思想の系譜
少年時代と生徒時代
ブラウボイレンの修道院付属学校にて
ベーベンハウゼンにて
霊感主義者との出会い
テュービンゲンの神学校にて
ヤーコブ・ベーメの著作を知る
哲学研究
教父およびラビの研究
第一次の旅行

神学校の補習教師として
第二次の旅行
故郷への帰還とヒルザウでの就職
シュナイトハイムとヴァルトドルフにて
ヴァインスベルクとヘレンベルクにて
ムルハルトの牧師監督長として
豊かな生活の終章
エーティンガーの生涯の重要年表
付録『ローマの信徒への手紙』はどのように構成されているか
解説/あとがき

喜多村得也(きたむら・とくや)
1944年生まれ。1968年早稲田大学卒業、1972年早稲田大学大学院ドイツ文学修士。1971年昭和大学講師、1978年同大学助教授、1992年同大学教授(2009年まで)、同大学名誉教授。海外研修;1973年チューリッヒEuro-zentren にてドイツ語研修、1979年西ドイツHumboldt Institut にてドイツ語研修、1992年ドイツ、Berlin Humboldt 大学国際ドイツ語教員ゼミナール研修、1996年ドイツ、Kassel 大学言語文化研究所にて研修、他研修多数。2023 年逝去。
訳書:エーティンガー『聖なる哲学 ― キリスト教思想の精選集』、ヨベル、2023年。共訳:カッシーラー遺稿集第一巻『象徴形式の形而上学のために』、法政大学出版局、2009年。論文:「若きゲーテの宗教性について」(早大修士論文)1972年、「聖書とゲーテ」序論、1973 年、「若いゲーテの宗教的探究と『牧師の手紙』について」1977年、「ゲーテの宇宙発生論的神話」1985年、「ゲーテ『旅人の夜の歌』考」1988 年、「宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』における心のヨーロッパ」(最終講義)2008年、以上昭和大学紀要、「芥川龍之介『藪の中』覚え書」、1977年、同人誌雪崩、他多数。1997年より小平福音集会を自宅にて開催(聖書を読む会、古典を読む会)。

ドイツ敬虔主義著作集 全10巻

第1巻 シュペーナー『敬虔なる願望』佐藤貴史、金子晴勇訳

第2巻 シュペーナー『新しい人間』山下和也訳[第四回配本予定]

第3巻 シュペーナー『再生』金子晴勇訳

第4巻 フランケ『回心の開始と継続』菱刈晃夫訳

第5巻 ベンゲル『グノーモン』と『歩んだ道と言葉』金子晴勇訳

第6巻 ツィンツェンドルフ『福音的真理』金子晴勇訳[第二回配本予定]

第7巻 エーティンガー『自伝』喜多村得也訳[第三回配本予定]

第8巻 エーティンガー『聖なる哲学』喜多村得也訳[第一回配本]

第9巻 テルステーゲン『真理の道』金子晴勇訳

第10巻 ドイツ敬虔主義の研究[第五回配本予定]