シュペーナー[著]山下和也[訳]新しい人間 読みやすい言葉で ドイツ敬虔主義著作集 ②[第2回配本]
2024年12月10日刊行予定
シュペーナー[著]山下和也[訳]新しい人間 読みやすい言葉で ドイツ敬虔主義著作集 ②[第2回配本]
四六判上製・400 頁・本体2,800 円+ 税
ISBN978-4-911054-01-7 C0016
地上的、生得的なこの世にあって、
天上的、霊的生活はいかに現出するのか。
マルティン・ルターに次ぐプロテスタント神学者と目されながら今日では忘れ去られている改革派ルター主義者シュペーナーは、ドイツ敬虔主義の要ともなった人物。その説教集成のひとつである本書は日本におけるシュペーナー著作物の初の、完全な形での翻訳出版として目が離せない。著者による膨大な訳註がこれを後押しする。
主な目次
導入
肖像について:若きシュペーナー
新しい人間の諸義務
1 神への愛
2 神への恐れ
3 神への従順
4 律法的と福音的従順
5 常なる祈り
6 霊的諸事物の尊重
7 恩寵手段への熱望
8 苦難における忍耐
9 苦難における忍耐、新しい人間の一つのあり方
10 至福なる別れへの願望
11 至福なる別れへの願望、新しい人間の一つのあり方
12 彼の栄光への再生
解題
あとがき
訳者紹介
山下和也(やました・かずや)
1965 年 東京生まれ/ 1989 年 京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業1992 年 京都大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了(文学修士)1995 年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
1999 年 ボン大学哲学科博士課程修了
2001 年 ボン大学哲学博士(Ph.D.)
2011 年 愛知大学法学部准教授
現在 愛知大学法学部教授(2016 年より)
著書:Kant und der Pietismus. Ein Vergleich der Philosophie Kants mit der Theologie Speners, Berlin, Verlag für Wissenschaft und Forschung, 2001. /『オートポイエーシス論入門』(ミネルヴァ書房、2010年)/『システムという存在』(晃洋書房、2013年)/『カントとオートポイエーシス』(晃洋書房、2019年)/論文:「カテゴリーの問題」(有福孝岳/牧野英二編『カントを学ぶ人のために』世界思想社、2012 年)/「ドイツ啓蒙と敬虔主義 ― 自由論を巡って」(カント研究会編『現代カント研究9近代からの問いかけ ― 啓蒙と理性批判』晃洋書房、2004 年)/「カントとシュペーナー ― 批判哲学と敬虔主義神学」(日本カント協会編『日本カント研究20号』2019 年)
訳書:ヨハン・シュルツ『カント『純粋理性批判』を読むために』(梓出版社、2008年、菅沢龍文・渋谷繁明氏と共訳)/自著訳『カントと敬虔主義 ― カント哲学とシュペーナー神学の比較』(晃洋書房、2016年)
ドイツ敬虔主義著作集全10巻
第1 巻 シュペーナー『敬虔なる願望』佐藤貴史、金子晴勇訳
第2 巻 シュペーナー『新しい人間』山下和也訳[第2回配本 3080 円
第3 巻 シュペーナー『再生』金子晴勇訳
第4 巻 フランケ『回心の開始と継続』菱刈晃夫訳
第5 巻 ベンゲル『グノーモン』と『歩んだ道と言葉』金子晴勇訳
第6 巻 ツィンツェンドルフ『福音的真理』金子晴勇訳[第3回配本予定]
第7 巻 エーティンガー『自伝』喜多村得也訳[第4回配本予定]
第8 巻 エーティンガー『聖なる哲学』喜多村得也訳[第1回配本]
第9 巻 テルステーゲン『真理の道』金子晴勇訳
第10 巻 ドイツ敬虔主義の研究