被災後の日常から― 歳時記で綴るメッセージ 川上直哉[著]
3月11日発売
川上直哉 [ヨベル新書047]
被災後の日常から ― 歳時記で綴るメッセージ
新書判・208頁・本体1,000円+税
ISBN978-4-907486-66-2 C0216
■書評
・図書新聞2018.06.09.土 3354号
・信徒の友2018年8月号
・本のひろば2018年9月号
キリスト教を「歳時記」の形式で 「現場の神学」から やさしく語り掛ける
この本は、2016年末から行った一年間の講義と説教をまとめたものです。
講義は、仙台YMCAで「キリスト教理解」というタイトルのもとで、また説教は、尚絅学院中学高等学校の朝のチャペルで、語りました。いずれも、「クリスチャンではない人」に伝わることを目指して行われたものでした。そしていずれも、私が以前から意識して取り組んできました「現場の神学」の実践となったものです。……この本は、被災後の日常の中の出来事を土台としています。……この本は、これからも毎日続く「被災後の日常」に向き合い開かれている、ということです。だから、「あとがき」は書かないことにしました。その代りに、これから困難が予想される(願わくば、その予想が外れますように!)原子力災害を見据えて、対話を呼びかける文書を掲載しました。それから、講義でも説教でも、できるだけキリスト教以外の事柄に接続するように、お話を展開しました。(著者「まえがき」より)
川上直哉(かわかみ・なおや)
1973年、北海道に牧師の息子として生まれる。神学博士(立教大学)・日本基督教団正教師。日本基督教団仙台北三番丁教会担任教師、宮城県教誨師(日本基督教団東北教区から派遣)、宮城県宗教法人連絡協議会常任幹事(日本基督教団東北教区宮城中地区から派遣)、仙台白百合カトリック研究所客員研究員、東北キリシタン研究会会員、仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(NPO法人「東北ヘルプ」)事務局長、食品放射能計測プロジェクト運営委員長、世界食料デー仙台大会実行委員長。2018年4月から日本基督教団石巻栄光教会主任担任教師に就任予定。 主な著書:『日本におけるフォーサイス受容の研究:神学の現代的課題の探究』(キリスト新聞社、2012)、『食卓から考える放射能のこと』(共著・いのちのことば社、2013)、『被災者支援と教会のミニストリー』(共著・いのちのことば社、2014)、『被ばく地フクシマに立って― 現場から、世界から』(ヨベル、20152)、『ポスト・フクシマの神学とフォーサイスの贖罪論』(新教出版社、2015)、『東日本大震災と〈復興〉の生活記録』(共著・六花出版、2017)