小河信一[著]七十人訳ギリシャ語・哀歌の和訳  原典ヘブライ語と七十人訳の比較分析

小河信一[著]七十人訳ギリシャ語・哀歌の和訳  原典ヘブライ語と七十人訳の比較分析

A5 判・144頁・1,800 円+税
ISBN978-4-911054-86-4 C0016

国家存亡の危機の時代に生み出されたヘブライ語のアルファベート詩「哀歌」。七十人訳ギリシャ語に移し替えられ
た時、それはどのように変容していったのか。聖書翻訳の限界を探究することが真の叡智と人間理解への最良の手
引きともなり得ることを渾身の和訳を通して明らかにする。

アルファベート詩・哀歌は、その壮大な営為の中に、初めから終わりへ、そしてまた終わりから初めへ、その輪の中に私たちを招き入れようとしている。それに続けて、原典から七十人訳へ、という巡りの中にも……。この度その巡りから、反面教師の形ではあるが、私たちは多くのことを学び取ったのである。自分の遂げた偉業を越えて、自分の至らなかった点を熟視し探究する人は、ほんとうの賢人にほかならないであろう。(本書より)

はじめに
参考文献 聖書本文および辞書・注解書・論文
用語解説と表記
七十人訳・哀歌のアルファベートの見出しと順序
第1章
七十人訳・哀歌の和訳と比較対照
序詞(マソラ本文に無い)

哀歌1章
哀歌2章
哀歌3章

哀歌4章
哀歌5章
和訳についての補足
第2章
マソラ本文と七十人訳・哀歌の相違点
【補遺1】七十人訳・哀歌の和訳 一括表示
【補遺2】哀歌研究ノススメ
【補遺3】ヘブライ語とギリシャ語の修得について
【補遺4】哀歌の研究や翻訳で、七十人訳ギリシャ語を活用しよう!
あとがき

小河信一(おがわ・しんいち)

1957年、山口県生まれ。1980年、慶應義塾大学文学部卒業。
1988年、東京神学大学修士課程修了。
1990年-1992年、エルサレム、ヘブライ大学・大学院聖書学科留学。
現在、日本キリスト教団茅ヶ崎香川教会牧師。
著書:『哀歌一成り立ちに関する研究』(教文館、2002年)、『短歌調哀歌』(教文館、2009年)。
論文:」ארץの破壊の波及一哀歌2章、1章、4章の連関性に基づいて―」『聖書学論集』(日本聖書学研究所第32号、1999年、50-79頁)、「哀歌の構文研究序説」『果てなき探究 旧約聖書の深みへ―左近淑記念論文集』(教文館、2002年、298-316頁)。