滝澤武人［著］好きやねん、イエス！

イエスって、こんな相貌だ、って思い込んでいませんか?

・実は、笑いと毒舌の天才!

・実は、めったなことで祈らない!

・飲めや歌えの席で主役に!

この世にひとたびイエス主義者たらんと欲すると、教会やキリスト教からどうしてもはみ出してしまう……そんなアナタとワタシの隠れ信心を激しく肯定してくれるイエス研究者、タキザワブジンの、笑いに満ちかつ大真面目なイエス探求の書。

「パンをくれ！ 借金をチャラにしてくれ！」って、天の父ちゃん（＝神）に叫べばいいのだ、と言ったのがイエスだった！

「いないいない、バア！」の微笑みこそが、イエスの「復活」の大いなるメッセージだった。

神をアッバ（父ちゃん）と呼んではばからなかったイエスは、伝統的で権威主義的な父親像によってとらえられていた「神」に、我慢できなかった。

主な目次

序章　イエスの故郷で新発見！

1　ナザレから地中海が見える！

第１章　はじめての聖地巡礼

２　キリスト教と私（自己紹介）

3　１９８３年エルサレム

4　アブラハムの「旅」

5　マルコ巡礼の旅

第２章　イエスのように！　（マルコ福音書）

6　『マルコの世界』（まえがき）

7　「イエス主義」

8　「イエス主義」という道

9　「イエス主義」という可能性

10　「イエス」と呼応する現代ほか

第３章　被差別者とともに！　（イエスの現場）

14　イエスは「現場の人」！　（プロローグ）

15　万人の奴隷となれ！

16　罪人を招く！

17　幸い、乞食たち！ほか

第４章　イエスは笑いのスーパースター！

22　チャップリン（笑うイエスの出発点！）

23　二人は一つの肉体！

24　イエスの笑い

25　笑いの国のイエス

26　最後の笑い

27　イエスの笑いをとりもどそう！

28　イエスと笑い

29　イエスは笑いのスーパースター！

第５章　自由と愛の精神（建学の精神）

30　好きやねん、イエス！

31　愛のかけ橋

32　私のイエス

33　イエスにおける「自由と愛の精神」

終章　新しい一〇〇〇年を生きる！

34　新しい一〇〇〇年を生きる！

あとがき

著者略歴：滝澤武人（たきざわ・ぶじん）　　

1943年（昭和18年）東京・日本橋の生まれ、1967年　北海道大学文学部哲学科宗教学専攻を卒業（同大学院修士課程・博士課程を修了）、1973年　同大学文学部助手、1976年　桃山学院大学助教授・教授（キリスト教学担当）、2014 年　同大学を定年退職・名誉教授となる

著書：『福音書作家マルコの思想』（新教出版社、1995年）、『人間イエス』（講談社現代新書、1997年）、『マルコの世界』（日本キリスト教団出版局、2001年）『イエスの現場』（世界思想社、2006年）、目標：定年後に日本宗教学会・日本キリスト教学会・日本新約学会を退会。「日本笑い学会」に入会し、〈イエスの笑い〉という前人未踏のテーマに挑戦中！〈ラグビー・イエス・チャップリン〉という三位一体（順不動）の追究が最後の夢……。