村椿嘉信 [著]荒れ地に咲く花 生きること愛すること

20210113_02_01村椿嘉信 [著]荒れ地に咲く花 生きること愛すること

46 判・160 頁・1200 円(税別)
ISBN978-4-909871-43-5 C0016

書 評

 

 


荒れ地に花を咲かせるために

すでに蒔かれた種も、今、ここで蒔かれようとしている種も、これから蒔かれる種もある。

大切なことは蒔かれた種がともに成長し、愛の花を咲かせることである

この本の内容は、個人的なことになるが私がガンの告知を受けてから、「生きること、愛すること」について考えてきたことである。その間に、名古屋や静岡で講演を行う機会を与えられ、そのときの原稿に手を加え、さらに序章を付けた。私にとって生きるとは、「闘病生活を続ける」ことだけでなく、「荒れ地となった大地で、それぞれが自己を取り戻し、愛し合いながらともに生きる」ことでもある。共感しつつ読んでいただければさいわいである。[著者]

主な目次

まえがき/序 章 「生きること」と「愛すること」

第一章 「愛」という強制、「愛」というタテマエ

第二章 国家に従順にならないために

第三章 生きること、愛すること、希望を持つこと

あとがき/推薦図書

著者紹介 
村椿嘉信(むらつばき・よしのぶ)

【略歴】1952 年、横浜に生まれる。東京神学大学、同大学院、ドイツのヴッパタール神学大学で組織神学を学ぶ。日本基督教団東京教区の柿ノ木坂教会に伝道師として就任。1983 年に沖縄にて宜野湾伝道所の牧師となる。1998 年にドイツのケルン・ボン日本語キリスト教会牧師に就任。

2001 年に沖縄に戻り、日本基督教団沖縄教区の石川教会牧師、沖縄教区総会議長、沖縄キリスト教学院理事等を歴任。2010 年に東京教区代々木上原教会牧師に就任。2013 年に再び沖縄に戻る。その間、琉球大学、沖縄国際大学、沖縄キリスト教学院大学や沖縄キリスト教短期大学の非常勤講師、沖縄宣教研究所平和部門委員長等を歴任。現在は病気療養中。ぎのわん集会代表。

【著訳書】『喜びの大地-聖書との対話』日本基督教団出版局(2003)/ディートリッヒ・ボンヘッファー(オットー・ドゥドツス編)『主のよき力に守られて-ボンヘッファー1日1章』新教出版社(1986)/カール・バルト『K・バルト説教選集4』(共訳、1994)/『K・バルト説教選集3』(共訳、1995)以上日本基督教団出版局/アルノ・グリューン『私は戦争のない世界を望む』(共訳、2013)アルノ・グリューン『従順という心の病い』以上ヨベル(2016、2021.3
【論文等】論文集、紀要、雑誌、通信、個人誌などへの掲載多数