本多峰子[著]悪と苦難の問題を考える このような苦しみを神は許しておかれるのか
2026年4月20日刊行予定

本多峰子[著]悪と苦難の問題を考える このような苦しみを神は許しておかれるのか
新書判・212 頁・1,400 円+税
ISBN978-4-911054-50-5 C0216
答えがないのはわかっているが!
古来「善なる神に創造されたはずのこの世界になぜ悪があるのか、世界はなぜ苦悩に満ちているのか」という問いは人々を悩ませ、「神義論」という分野における論議が烈しく繰り広げられてきた。本書はその格闘の歴史を研究者視点でつまびらかにしつつ、現代に生きる一キリスト者として静かな着地点を誠実に探る。
本多峰子のヨベル新書著作シリーズ、待望の3 部作完結!
苦難をとおして成長した人がそこに苦難の意味を見出すことができるならばすばらしいことですが、他の人の苦しみに対して「これは神が与えてくださった成長のための試練ですよ、神の御心ですよ」と言うのは間違いでしょう。この世界には苦しみがある。それはどうしてか、わかりません。神は、私たちの成長のために苦難を与えるのだと考えるよりも、苦難の最中にあって神は私たちを助けて、私たちを成長させてさえもくれる、と考えたいと思います。(本文より)
主な目次
序 章 まえがき
第一部 聖書での悪の問題
第1章 旧約聖書で言われる悪とは?
第2章 「神の義」の概念
第3章 応報思想と神の信義の思想の緊張
第4章 ヨブ記と詩編
第5章 中間時代 ― 旧約時代と新約時代の間
第6章 福音書のイエス
第7章 新約聖書の福音書記者とパウロ
第二部 組織神学の神義論
第8章 組織神学での悪の問題と神義論の諸類型
第9章 アウグスティヌスの神義論と現代のバリエーション
第10章 ギリシア教父エイレナイオスの神義論と現代のバリエーション
第11章 アウシュヴィッツへのユダヤ教徒の応答
著者プロフィール
学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了、文学博士。東京大学総合文化研究科博士後期課程修了、学術博士。
現在、東京・八王子栄光教会牧師、二松学舎大学教授、日本聖書神学校非常勤講師。
主な著書:『天国と真理 C. S. ルイスの見た実在の世界』(新教出版社、1995)、『悪と苦難の問題へのイエスの答え イエスと神義論』(キリスト新聞社、2018)
主な訳書:ジョン・ポーキングホーン『科学と宗教』(玉川大学出版部、2000)、C. S. ルイス『偉大なる奇跡』(新教出版社、1999)、C.S. ルイス『被告席に立つ神』(新教出版社、1998)、A. E. マクグラス『総説キリスト教』(キリスト新聞社、2008)、スティーブン・T・デイヴィス『神は悪の問題に答えられるか』(2002)、N. T.ライト『悪と神の正義』(2018))、N. T. ライト『いばらの冠と愛の炎』(以上教文館、2025)
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