東洋英和女学院大学 死生学研究所[編] 死生学年報 2026 特集 死と再生 / 葬送と墓制の現在《続》

東洋英和女学院大学 死生学研究所[編] 死生学年報 2026 特集 死と再生 / 葬送と墓制の現在《続》

A5 判・240 頁・本体2,500 円+税
ISBN 978-4-911054-77-2 C0016

東洋英和女学院大学 死生学研究所長 秋本 倫子

昨年春、公開前の映画『骨なし灯籠』の上映会およびディスカッションを東京都内で開催。大切な人を亡くした後のグリーフ・ケアをテーマとした本作品は、反響を呼びました。今号には、同作品の監督である木庭撫子氏による写真入りのエッセイを掲載しています。
死生学研究所2024年度〈公開〉連続講座の内容をもとにした「特集1:葬送と墓制の現在(2)」と、2025年度〈公開〉連続講座のテーマに添った「特集2:死と再生」の2 本立てで特集を構成しました。特集1 では、ドイツの事例や日本におけるイスラム文化
圏の埋葬の問題、さらにペットの葬送・供養などを取り上げ、多角的な視点から現代社会における葬送や埋葬のあり方を問い直しています。特集2 では、東日本大震災被災地における共同体の世界観や死生観、死を越えて続く家族の絆などに焦点を当て、死や死者との関係の中に見いだされる再生の力について論じられています。併せて、認知症や自殺対策の分野に携わる専門家からの寄稿も収録しました。(巻頭言より)

『死生学年報2026』刊行にあたって 秋本倫子
〈追悼〉
リトンの大石昌孝さんを追悼する 渡辺和子
〈特別寄稿 エッセイ〉
映画『骨なし灯籠』が伝える「グリーフケア・メッセージ」 木庭 撫子
〈特集1 葬送と墓制の現在 (続)〉
日本の葬送文化から見るイスラーム霊園開設問題 小村明子
現代日本におけるペットロスの困難とペットの葬送・供養の多様化
― 高齢社会・孤立社会との関連から ― 新島 典子
ドイツの葬送と死生観の変遷― 引き取り手のない遺体と匿名埋葬
の増加 ― 豊田 三佳

〈特集2 死と再生〉
死者と共同体― 東日本大震災後を生きる ―村本 邦子
死別後も続く「家族の絆」と日本人の死生観に関する考察― 終末期医療に対する高齢患者と家族の思いに関する調査研究より ―  瀬川 博子


認知症のある人の死を通して思うこと 大石 智
個人史から生死を考える 竹島 正
〈投稿論文〉
現代社会で「ケア縁」を創る―「 まちかど葬儀」をてがかりに ― 浮ヶ谷幸代
共同墓地の管理と儀礼の変容― 秋田県仙北市角館町雲然を事例として ― 間所瑛史
悲嘆と信仰のはざまで― 宗教的意味づけの過程と諸相 ― 小野 顕一
〈死生学文献紹介〉
齋藤塔子著『傷の声 ― 絡まった糸をほどこうとした人の物語』 筧 智子
横山 恭子/長堀 加奈子編『死と再生の臨床心理学』  小坂 和子
井口真紀子著『関わりつづける医療 ―― 多層化する在宅医の死生観と責任の感
覚』 宍倉久里江
死生学研究所報告/執筆者紹介/欧文目次/『死生学年報投稿規程』