金子晴勇[著](ヨーロッパ思想史)キリスト教思想史の例話集Ⅲ 「共生」 の神秘 [全6 巻]

金子晴勇[著](ヨーロッパ思想史)キリスト教思想史の例話集Ⅲ 「共生」 の神秘 [全6巻]

新書 判・264 頁・本体1,400 円(税別) ISBN978-4-911054-29-1 C0216

キリスト教信仰の系譜において〈隠された神秘〉と呼ばれるキリストとの人格的交わりは、花婿・花嫁
の婚姻関係にも喩えられながら多くの思想家たちによって彩りも豊かに追究されてきた。その〈共生=
キリストと共に生きる〉のバリエーションを解き明かすことでキリスト教の奥行きを現代に伝える。

Ⅰ 聖書の神秘思想
聖書の神秘思想 
共観福音書のイエス像
パウロの「キリスト神秘主義」
ヨハネ福音書の交わりの神秘主義
Ⅱ キリスト教古代の神秘思想
オリゲネスの霊性思想
ニュッサのグレゴリオスの霊性思想
アウグスティヌスの神秘思想
ディオニシオス・アレオパギテースの神秘思想
Ⅲ ヨーロッパ中世の神秘思想
ベルナールの花嫁 ― 神秘主義
神秘体験の三段階説
13世紀の女性神秘主義
ボナヴェントゥラの神秘主義
エックハルトの神秘主義
タウラーと『ドイツ神学』
『ドイツ神学』
ゾイゼの神秘思想
リュースブルクの神秘主義
Ⅳ「新しい敬虔」の神秘思想
トマス・ア・ケンピス
ジェルソンの神秘神学
ガブリエル・ビール
シュタウピッツ

Ⅴ ルターのキリスト神秘主義
『第一回詩編講義』
『ローマ書講義』
『 キリスト者の自由』
Ⅵ 教会の花婿としてのキリスト
花婿キリストと花嫁の教会
Ⅶ スペインの神秘主義
イグナティウス・デ・ロヨラ
アヴィラのテレサ
十字架のヨハネの霊性
Ⅷ 近代ドイツの神秘主義
ヴァイゲルの神秘思想
アルントの『真のキリスト教』
敬虔主義におけるキリストとの合一
シュライアマッハーの神秘思想
シェリングの神秘思想
Ⅸ 近代フランスとイギリスの神秘主義
パスカル
ウエスレー
ニューマン
Ⅹ 日本のキリスト教神秘思想
植村正久
内村鑑三
森 明
新井奥𨗉
綱島梁川
海老名弾正 ほか

金子晴勇(かねこ・はるお) 

1932 年静岡生まれ。1962 年京都大学大学院博士課程中退。立教大学助教授、1975 年『ルターの人間学』で京大文学博士、76 年同書で日本学士院賞受賞。岡山大学教授、静岡大学教授、聖学院大学客員教授。 

主な著書:『ルターの人間学』、『アウグスティヌスの人間学』、『ヨーロッパ人間学の歴史』、『エラスムスの人間学』、『アウグスティヌスの知恵』、『キリスト教人間学』、『私たちの信仰』、『ヨーロッパ思想史』、『東西の霊性思想』、『キリスト教思想史の諸時代』(全7 巻別巻2完結)、『「良心」の天路歴程』他多数 

主な訳書:アウグスティヌス著作集 第9 巻、ルター『生と死の講話』、ルター『神学討論集』、エラスムス『格言選集』、他多数

Ⅰ 物語集 [第1回配本]
Ⅱ 命題集 [第2回配本]
Ⅲ 「 共生」 の神秘 [第3回配本]
Ⅳ 愛のかたち [第4回配本]
Ⅴ 試練の物語 [第5回配本]
Ⅵ 霊性の輝き [第6回配本]