ダイアン・ラングバーグ[著]前島常郎 [訳]パワハラ・セクハラとキリスト教会 権威とその乱用

ダイアン・ラングバーグ[著]前島常郎 [訳]
パワハラ・セクハラとキリスト教会 権威とその乱用

四六判・288 頁・1,800 円+ 税 
ISBN978-4-911054-40-6 C0016

神にふさわしくないことを行い、神の名を守るために組織ぐるみで一致して隠蔽を謀る…キリスト教会にも巣食う虐待の構図を犠牲者・被害者双方の視点から描き出し、権威の乱用によって傷つき遺棄された信仰者を再び立ち上がらせる書!

乱用された権威とは制御不能な力で、それはつまり人を無力化します。暴力的で虐待する人は、自分を抑えられません。被害者は、暴力を振るう人をどうすることもできません。権力乱用は、キリストのからだに巣食う病いです。キリスト教界の男性文化は、キリストご自身には似ていません。かえって世俗文化に汚染され、神学用語で是認されています。キリストの実を結ばない神学は偽りの神学です。(ダイアン・ラングバーグ)

第1章 権威の源と目的 
創世記における力 
人格の力 
力の種類
力は借りもの 
力は心から

第2章 弱さと権威
弱さと搾取
弱くなられたイエス

第3章 権威の乱用と欺き
欺(あざむ)きのプロセス
欺瞞(ぎまん)の破壊力 
真理の道 
イエスの道

第4章 文化の権威とことばの影響力
言行不一致の危うさ 
ことばと人格

第5章 権威乱用とは
体力
ことばのパワー
情緒的なパワー
知識・知性・能力
経済力
力とセックス
ある物語
最後に

第6章 組織と権威
実例
組織との共謀
虐待する組織への対応

第7章 男女間の権威
離婚の諸相
キリスト教世界の教え
神の統治の回復

第8章 人種差別と権威
世代間のトラウマ
美しさの回復  
世代間トラウマの癒やし
トラウマを抱えた人に学ぶ
広がる神の祝福

第9章 教会での権威乱用 
霊的虐待
霊的リーダーシップ
リーダーの品性・育ち・説明責任
霊的な文脈における権威
ケーススタディー
外側の声という力
良い羊飼い
真の教会

第10 章 権力の惑わしとキリスト教界
組織としてのキリスト教会
キリスト教会の誘惑
願望を吟味する
キリスト教会の品性

第11章 贖いの権威とキリスト
人の心にあるキリストの品性
イエスは光
イエスは愛
愛の光の中を歩む
  
第12章 癒やす権威とキリストのからだ
イエスの名によって
力と権威 
謙遜という力 
愛の力 
エクレシア夫人 
からだの機能 
苦しみと神の心 
わざわいの谷間に希望を

ダイアン・ラングバーグ(Diane Langberg Ph. D.) 

心理学者・カウンセラー。テンプル大学博士号。ペンシルバニア州ジェンキンズタウンにてカウンセリング・クリニックを設立。フィラデルフィアにグローバル・トラウマ・リカバリー研究所を共同設立し後進の指導に当たる。アメリカ聖書協会のトラウマ顧問委員会の副委員長。

訳:前島常郎(まえじま・つねお)  
東京外国語大学スペイン語科卒(1976年)、聖書神学舎卒(1979年)ゴードン・コンウェル神学校聖書神学修士(1992 年)トリニティー神学校牧会カウンセリング神学修士(1994 年)。ハイ・ビー・エー(スタッフ)、草加福音自由教会(副牧師)、ファミリー・フォーラム・ジャパン(翻訳・編集)