李 信建[著] 朴 昌洙[訳]こどもの神学 神を「 こども」 として考える

李 信建[著] 朴 昌洙[訳]こどもの神学 神を「こども」 として考える

四六判美装・328 頁・1800 円+税
ISBN978-4-909871-98-5 C0016

子どもたち、とりわけ、暴力や虐待にさらされてきた数え切れないほどの子どもたちにとって、神とは一体何ものなのか? 現代韓国社会の最前線に立ち尽くしての根源的な問いの果てに一人の神学者が辿り着いた、「神こそ子どもである」という思想、その斬新なる全貌を初邦訳。

主な目次

まえがき―日本語版出版にあたって
まえがき―なぜ「こども」の神学なのか
増補版に付して
第1章 虐待を受けるこどもたち
1 育児放棄
2 身体的虐待
3 性的虐待
4 その他の暴力
第2章 虐待を受けているこどもたちにとって神はどのような存在か
1 無能の中における全能なる神
2 両性的な神
3 神はこどもの顔(イメージ)をもたれる
3章 こどもなるイエス
1 こどもとして来られた神
2 イエスの「こどもの神学」
3 こどものようなイエス
第4章 こどもなる神
1 神をこどもとして考える
2 こどもの顔をもたれる神
3 こどもらしい聖霊体験

第5章 神のかたちとこども
1 こどもも神のかたちか
2 従来の見解に対する再評価
3 神のかたちとこども
第6章 パラダイスへのヴィジョン
第7章 こどもらしい霊性

1 上から再び生まれなければならない
2 地からも再び生まれなければならない
3 こどもの霊的優越性
4 こどもらしい生き方
5 こどもらしい霊性(霊的な生活)に至る道
第8章 実践的含意
訳者のあとがき ―『 こどもの神学』の日本語版出
版にあたって
付録1 『こどもの神学』について 黃德亨先生(ソウル神学大学総長及び組織神学教授)
付録2 日本の児童虐待の現状と、私たちができること
山本真理子先生(同盟基督教団 上田聖書教会)
書評再録   齋藤五十三氏
李 信 建著 朴 昌 洙訳
『キリスト教神学とは何か 組織神学入門』

著者紹介 李 信建(Lee・Shinkeun/ リ・シンコン)

1953 年韓国の釜山生まれ。ソウル神学大学(1977 年卒業)・延世大学連合神学大学院(1979 年卒業)
で学び、テュービンゲン大学より神学博士号(Th. D.) 取得 (1987 年) してソウル神学大学の組織神学教授(1994 年~2018 年) を務めた。著書:『カール・バルトの教会論』(1989 年)、『神の国とイデオロギー』(1990 年)『組織神学入門』(1992 年・2007 年・2014 年)、『神の国の倫理』(1991 年)、『窓辺に座っている青年( 説教集)』(1993年)、『一般信徒に読められる神学』(1998 年)、『神の国の地平の上にある神学と教会』(1998 年)、『子ども神学』(1998 年・2017 年)、『全き霊性』(2002 年)、『公正のため再び来れれる』(2007 年)、『人間の本質と運命』(2010 年)、『終末論の歴史と主題』(2011 年)、『教会への誤解と理解』(2012 年)『救いとは何か』(2016 年) 他多数。

訳書:『教義学』(H・G・ペールマン)、『教会』( ヴォルフガング・フーバー)、『カール・バルトの政治神学』(U・ダンネマン)、『古代教会と東方教会』( レイムント・コッチェ)、『聖霊の力にある教会』(J・モルトマン)、『モルトマン自伝』(J・モルトマン)、『三位一体と神の歴史』(J・モルトマン)、『生命の泉:聖霊と生命神学』(J・モルトマン)、『私はどう変わったのか』(J・モルトマン)、『希望の神学』(J・モルトマン)、『カール・バルトの神学黙想』( リハルト・グルノブ)、『ディートリヒ・ボンヘッファーの黙想』(D・ボンヘッファー)、『聖徒の交わり』(D・ボンヘッファー)、『私について来なさい』(D・ボンヘッファー)、『倫理学』(D・ボンヘッファー) など。

訳者紹介 朴 昌 洙(Park・Changsoo/ パク・チャンス) 
Johncspark@gmail.com
1969 年韓国の光州生まれ。馬山上南聖潔教会協同牧師及び新潟聖書学
院専任教師。ソウル神学大学及び同神学大学院とイギリス・バーミンガム・クイーンズ・カレッジで学び、イギリスで宣教師として活動し、2009 年から来日して教育宣教師として活動している。柏崎地域国際化協会の韓国語講座を担当している。 著書:『小さき者よ、来なさい』、『宣教実験』、『Born Free』(共著) 訳書:李 信健著『キリスト教神学とは何か 組織神学入門』(ヨベル、2020)、中村 敏著『日本キリスト教宣教史(韓国語版)』、中村 敏著『日韓の架け橋となった日本のキリスト者10 選』など。