デニス・アレクサンダー[著]小山清孝[訳] 創造か進化か 我々は選択せねばならないのか

20200210創造か進化か
我々は選択せねばならないのか
デニス・アレクサンダー著 小山清孝訳

A5 判・504 頁・2,800 円
ISBN978-4-909871-12-1 C0016

 

 



書 評


進化論は聖書と衝突するか!?
科学と信仰の親密な関係を構築・再考する最良の手引き書。

キリスト教信仰と相容れないとされてきた〈進化〉が、生物多様化のメカニズムを解読できる優れた理論であり、神の創造の業と平和的に共存できることを、ゲノム学や遺伝学など分子生物学の最先端の知識を駆使して明快に説き、欧米のキリスト教世界に新風を吹き込んだ好著、待望の邦訳!

著者プロフィール:デニス・アレクサンダー(Denis R. Alexander, 1945~) 

ケンブリッジ大学のSt Edumund’s College のFarady Institute of Sience and Religion の名誉所長で、名誉フェロー。
またThe Babraham Institute において、分子免疫学計画の議長やリンパ球信号伝達と発達研究室の室長を務めた。
それ以前にはロンドンの Imperial Cancer Research Laboratories(現在Cancer Research UK)に勤め、1971 〜1986 年の15年間、海外の大学研究室や研究所の発展を助け、その後、レバノンにあるAmerican University の医学部で生化学の准教授を務めた。ロンドンの Institute of Psychiatry において神経科学でPh.D. を得る前は、オックスフォード大学では公開奨学生であった。科学と宗教の分野で著作、講演、放送に関わっており、Science and Christian 誌の編集者(1992 〜2013)、National Committee of Christians in Science のフェローを歴任。現在はInternational Society for Science and Religion の常務理事。

訳者プロフィール:小山清孝(おやま・きよたか)

福岡県出身(1943年生); 九州大学工学博士、ブリティッシュ・コロンビア大学Ph. D.(化学); トロント大学博士研究員を経て、日本の民間化学会社に就職(探索研究所長、法務・特許部長、ファインケミカル事業部部長等を歴任); (社)日本化学工業協会にて国際業務室長(WTO、自由貿易協定等に関わる国際貿易; 国連〈ILO、IMO等〉、OECD、ISOにおける化学品の安全管理に関わる国際調和); 経済産業省貿易政策小委員会委員、経団連貿易と投資委員会委員、OECD産業諮問委員会委員、APEC化学産業部会委員等; “Enzyme Engineering 7” (The New York Academy of Sciences, 1984)、“Biocatalysis in Organic Media” (Elsevier, 1987)、“Biocatalytic Production of Amino Acids and Derivatives” (Hanser, 1992)、“Chirality in Industry” (John Wiley & Sons 1992)等、化学に関わる論文・著書(共著)多数; 小説「黎明よ疾く覚めて闇を打て」(ペンネーム: 仰木 望、文芸社、2007)、船本弘毅編著『希望のみなもと―わたしを支えた聖書のことば」燦葉出版社、2012; 山口大学工学部非常勤講師; リーゼント・カレッジ客員研究員(科学と神学)

著者関連書

Oyama_GenesisWorld_cover小山清孝[著]
今、よみがえる創世記の世界 ― 進化論と聖書との対話


主な目次

  • 初版に対する序文/第2版に対する序文/図表
  • 第1章 創造とは何か?
  • 第2章 創造に関する聖書的教義
  • 第3章 進化とは何か? 年代決定、DNA、遺伝子
  • 第4章 進化とは何か? 自然選択、繁殖成功、協力
  • 第5章 進化とは何か? 種形成、化石、情報の問題
  • 第6章 進化に対する異議
  • 第7章 では、創世記は?
  • 第8章 進化的創造主義
  • 第9章 アダム、エバとは何者か? ―その背景
  • 第10 章 アダム、エバとは何者か? 創世記と科学の対話
  • 第11 章 進化と死についての聖書的理解
  • 第12 章 進化と堕落
  • 第13 章 進化、自然悪、神義論的疑問
  • 第14 章 知的設計(ID―インテリジェント・デザイン)と創造の秩序
  • 第15 章 進化―それは知的で、設計されたものか?
  • 第16 章 生命の起源