福音主義聖書論― あなたのみことばは真理です 山口勝政[著]

20181105山口勝政[著]
福音主義聖書論 ― あなたのみことばは真理です
四六判・208頁・本体1,300円+税 
ISBN978-4-907486-81-5 C0016

 
 

 
 

 
健全な聖書観なしに健全な教会形成なし。
現代に聖書の「無誤性」を力強く宣言する書。 
 
「神学的妥協が教会の生命を奪う」との強い危機意識から「聖書は誤りのない神のことば」というキリスト教信仰の生命線を死守しつつ、地方伝道に長く携わってきた一牧会者による神学・聖書論考の集成。  
 
問題にされるのが「聖書がどのように規定されているのか」である。誤りのない唯一絶対の基準であるのか、あるいは程度の差こそあれ全体的には信頼できるが、部分的には誤りを含む書物なのか、どうかである。……聖書は単なる聖書著者個人の文学作品なのか、神が聖霊により多様な聖書著者を通じて誤りなく導き、文書化された霊感された書なのか。これら両者の立場の背後にあるものは前提の問題である。これらのことを私は本論の中で論じることにする。(本文より) 
 
山口勝政プロフィール
1944年、東京都生まれ。東京キリスト教学園(現東京基督教大学)卒後、米国ビブリカル神学校大学院(M. Div.)、ウェストミンスター神学校大学院(Th. M)卒。[現在] 茨城県石岡市、日本福音キリスト教会連合八郷キリスト教会牧師。茨城県筑西市、横浜市、茨城県小美玉市での牧会を経て現職。北関東神学研修センター所長、シンポジウム「地方伝道を考える」顧問、同報告書編集長、聖書カウンセリング研究会理事長、雑誌「聖書カウンセリング研究」編集長。共立基督教研究所(再編前)スタッフ・講師、中央日本聖書学院、お茶の水聖書学院講師を経て、現在は中央日本聖書学院講師を継続。過去仙台バプテスト神学校、新潟聖書学院でも講義。
主な著訳書:『聖書カウンセリング概説』(2001、20186)、『閉塞感からの脱却―日本宣教神学』(2012)、『キリスト教とは何か―ヨハネ書簡に徹して聴く』(2015)(以上ヨベル)、『実用聖書注解』(「ハガイ・ゼカリヤ・マラキ」)(2008)、ティンデル聖書注解訳「ナホム・ハバクク・ゼパニヤ」「ハガイ・ゼカリヤ・マラキ」(2005)(以上いのちのことば社)、他。
 
主な目次
すいせんの言葉 日本長老教会玉川上水教会牧師 清水武夫
はじめに 
第1部 序論―聖書論に関する最近の話題 
第1章 サンダースのパウロ神学の新視点 
第2章 N. T. ライトの物語神学と義認論 
第3章 ピーター・エンズの聖書論 
 
第2部 伝統的福音主義聖書論 
第4章 聖書が神の啓示であるとの自己証言 
第5章 聖書の霊感とは何か 
第6章 聖書の無誤性とは何か 
 
第3部 ヴァン・ティルの聖書論 
第7章 ヴァン・ティルの弁証論 
第8章 ヴァン・ティルの聖書論 
 
第4部 最近出版された福音主義聖書論の書評 
第9章 藤本満『聖書信仰―その歴史と可能性』 
第10章 聖書神学者教師会『聖書信仰とその諸問題』 
 
第5部 聖書の諸問題と難解箇所解説 
第11章 聖書の諸問題 
第12章 聖書難解箇所解説:旧約 
第13章 聖書難解箇所解説:新約 
 
〈付〉1. 「聖書の無誤性に関するシカゴ声明」 
〈付〉2. 「聖書解釈学に関するシカゴ声明」 
 
あとがき