ザ・ユーカリスト トリエント公会議以降の新たな出発 エドヴァルト・スヒレベークス[著]

0425_01エドヴァルト・スヒレベークス[著]
時任 美万子[訳]

The Eucharist by Edward Schillebeeckx
ザ・ユーカリスト
トリエント公会議以降の新たな出発

新書判・190頁・本体1,000円+税

ISBN978-4-907486-55-6 C0216

 

 

書 評
本のひろば 2018.7月号

ユーカリストとは、そのありかたから復活と終末の間の出来事であり、その間地上的リアリティが今ここで、そしてその務めによって引き出される恩恵についての教会共同体の神秘内での秘跡的典礼において、地上的リアリティが恩恵の賜物の歴史的啓示となる期間なのである。……トリエント教義を再解釈する我らの企ては、一方では単純に信仰の伝承と結びつく非常にリアルな緊張への答えを供給することを目指す。警告と求めは教会においては特別な機能を持つ。(本文より抜粋)

 

著者略歴
Edward Schillebeeckx 【スヒレベークス博士】  
第二バチカン公会議以前、Schillebeeckxは、英語圏の世界で最も広く知られていました。キリストは神との出会いの聖餐でした。カトリック神学の再生に大きく貢献しました。 Schillebeeckxは、多くのカトリック教徒が聖餐を「恵みを与える魔法の儀式」と見なしたことを懸念しています。Schillebeeckxは、恵みは人と人との間の相互の友情の関係であると強調しました。

 

訳者:時任美万子(ときとう・みまこ)
1950年宮崎県生まれ。都城メノナイト教会でウンルー宣教師より受洗。東京基督教短期大学(卒論、一宗教改革者の目指したもの)日本キリスト教会神学校(卒論、カルヴァンの予定論)を経て日本キリスト教会東京中会で説教及び牧会に従事。  
その間、北米Calvin College Meeter Centerや南仏モンプリエInstitut Protestant de Montpellier 等で学びつつ、アジア カルヴァン学会に属し、論集“Calvin in Asian Churches”にMimako Saito としてSusan E Schreiners View of Calvin:Directions for Preachers”(Vol,1 2002), “Margerite de Navarre et Jeanne dAlbret:Calvin and Feminism”(Vol,2 2004), “Not Heavenly Presence,but Personal Presence:A Challenge to Mr.Calvin”(Vol,3 2008)を掲載。  翻訳として『神学と牧会』誌 No21に「現代フランス改革派教会のリタージー」。アジア・カルヴァン学会編カルヴァン生誕500年記念論集『新たな一歩を―カルヴァン生誕500年記念論集』(キリスト新聞社、2009年)にイレーナ・バッキュース論文「16世紀後期のルター派、ツヴィングリ派、カルヴァン派における〈獣〉の解釈」。マルク・リエンナール著『プロテスタントからカトリックへ橋をかける説教』(原題:「朝は来る」)(ヨベル、2015年)。  個人発表として国際カルヴァン学会第10回における “Calvins Legacy in Japan”(Vandenhoeck & Ruprecht 2012所収)。(これは仏プロテスタント歴史協会Bulletin, 久米あつみ論文をⅠとし、続Ⅱとして読まれることを希望する)。 他に日本キリスト教会「家庭礼拝暦」に小説教、「福音時報」に書評など。2016年カトリックに回宗。一男三女、五人の孫に恵まれていることに感謝。