広瀬由佳著『神のいのちの物語』に寄せられた感想のご紹介(大川大地氏)

広瀬由佳 [著]神のいのちの物語

新約学専攻の大川大地さんが帰国して最初に読んだ本。

広瀬由佳さん

ご無沙汰しております。覚えていらっしゃらないかもしれませんが、大学院でご一緒した大川大地です。

私は1か月ほど前に、おおよそ5年にわたったヨーロッパでの留学生活を終え、日本に完全帰国しました。

帰国してから一番最初に読んだ日本語の本が、広瀬さんの新著『神のいのちの物語』でした。良い本を出版してくださりありがとうございます。ぜひ感想を短くお伝えしたく、ヨベル社の安田さんにメッセージを転送して頂くようにお願いしました。

正直に言うと読みたい小説もあったのでどちらを先に読むか迷ったのですが、広瀬さんのご著書を先に読んで先に読んで正解でした。題名に『物語』とあるとおり、神学書ではなく、まるで小説を読んでいるような気持ちで読み進められたからです(最大級の賛辞です)。

広瀬さんの「神学的なセンスの良さ」は、皆が昔から知っていることですけれども、私は「文学的なセンスの良さ」に感動しました。

ひとつだけ例を挙げさせていただくと、ご著書の50頁にあるヨハネ福音書1章14節の翻訳(一部パラフレーズ)。「ことばは、生身の肉となって私たちの間に住まわれた」と始まる聖句。

非常に美しい訳で、読んだ瞬間に身体に電流が走ったような気持ちになったのを覚えています。どの翻訳からの引用だろうかとしばらくネットで探し、どうも広瀬さん自身の訳(一部パラフレーズ)ではないか気づきました。

私は正直、これほどまでに「センスのある」ヨハネ福音書の翻訳を読んだことがありません。しかし、これは単なる一例で、ご著書の全体を通して、聖書の「ことば」が、「生身の肉となる」とは、こういうことか、と思わされました。ご著書の全体を通して、聖書の「ことば」が、「生身の肉となる」とは、こういうことか、と思わされました。

内容について全く触れずに大変恐縮ですが、ご参考までに、感謝を込めて短い感想をお伝えする次第です。

ぜひキリスト教徒ではない人に読んでほしい本だと思いました。聖書の「ことば」が「生身の肉となった」ご著書を拝読し、私ですら――半分私なりの冗談ですけど――不覚にも失いつつあった信仰を取り戻しそうになってしまいました(笑)。

お元気でお過ごしください。ますますのご活躍を祈念いたします。

大川大地