死生学年報 2025 Annual of the Institute for Life and Death Studies, Toyo Eiwa University Vol. XXI, 2025
2025年3月15日 刊行予定
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死生学年報 2025 Annual of the Institute for Life and Death Studies, Toyo Eiwa University Vol. XXI, 2025
A5 判・232 頁・本体2,500 円+税
ISBN 978-4-911054-47-5 C0016
『死生学年報 2025』刊行にあたって
東洋英和女学院大学 死生学研究所長 奥山 倫明
昨年、本誌では〈看取りの文化を構想する〉を一つの特集として掲げました。ご寄稿いただいた諸論文を通じて看取りについて学ぶなか、私は2024 年に公開されたドキュメンタリー映画、村上浩康監督作品『あなたのおみとり』を視聴する機会を得ました。訪れた映画館、ポレポレ東中野では、上映後、村上監督と砂田麻美さんとの対談の設けられた日があり、その日に出かけることができたことは幸いでした。本号では砂田監督に『あなたのおみとり』をご覧になったうえでのエッセイをご寄稿いただき、併せて、村上監督にそれを受けての応答をご執筆いただきました。本号ではまた、昨年に引き続き、〈看取りの文化を構想する(続)〉の特集に加え、当研究所における連続公開講座で取り上げてきた〈葬送と墓制の現在〉をもう一つの特集とし、合わせて5 篇のご寄稿をいただきました。そのほかの投稿論文、研究ノート、文献紹介と併せ、死生学研究の諸領域にふれていただけたらと願っております。(巻頭言より)
主な目次
『死生学年報2025』刊行にあたって 奥山倫明
〈特別寄稿〉
おみとりのなかに生きる子供たち 砂田麻美
わたしのおみとり 村上浩康
〈特集1 看取りの文化を構想する(続)〉
「生ききる生」と「継承される生」 浮ヶ谷幸代
「島で最期を迎えたい」に寄り添う
― 長崎県五島列島のひとつの島を事例として ― 山田千香子
〈特集2 葬送と墓制の現在〉
死別後の悲嘆プロセスにおいて収骨が果たす役割 坂口幸弘/赤田ちづる
日本近現代墓制史に関する一考察 ― 霊園とカロート式家墓の意味をめぐって― 問芝志保
墓地開発/再開発と寺院経営 ― 民間企業と仏教寺院の提携とその帰結 ― 辻井敦大
〈投稿論文〉
ファッションが描く「死」― アレキサンダー・マックイーンのコレクション分析 ― 岸根紗葵
〈研究ノート〉
岸本英夫の死生観と宗教観 宮嶋俊一臨死体験研究財団(NDERF)とその重要性 大門由依
〈死生学文献紹介〉
瀧口俊子・大村哲夫・松田真理子
『心理臨床に活かすスピリチュアルケア』 秋本倫子
森田達也・田代志門編著『鎮静と安楽死のグレーゾーンを問う
― 医学・看護学・生命倫理学・法学の視点』 瀬川博子
トニー・ウォルター『近代世界における死』(堀江宗正訳) 奥山倫明
死生学研究所報告/執筆者紹介/欧文目次/『死生学年報投稿規程』