鈴木道也[著]違いがありつつ、 ひとつ 試論「 十全のイエス・ キリスト」 へ
鈴木道也[著]違いがありつつ、 ひとつ 試論「 十全のイエス・ キリスト」 へ
A5 判・予456 頁・本体2,800 円+ 税
ISBN978-4-911054-22-2 C0016
書 評
「いずれのみ真か?」ではなく、
「いずれもまた真」でもなく。
ひとつに結び合わされ、初めて見えてくる聖書の原風景!
聖書に生きる民によるキリスト教の歴史もまた、全体主義、排外主義の色合いを濃く帯びながら論争、分裂、騒そうじょう擾を繰り返してきた。「違いがありつつ、ひとつ」という第三の道があるのではないか ―。現職の一牧師が岩手・花巻から発信する現代人のための希望に満ちた神学!
大貫 隆先生推奨!
論述が平静かつ公平。先行研究からの引用は常に正確かつ肯定的で、自説の中へ統合する姿勢。無益に論争的なところがなく建設的。・文体は一般読者向けで分かりやすい。図は明快で読者の理解を大いに助ける。
主な目次
すいせんの言葉 小友 聡
第一部 違いがありつつ、ひとつ~四福音書の相違と相互補完性
第1章 福音書に関する5 つの疑問
第2章 四福音書の共通の土台、四福音書の固有のキリスト像
第3章 マルコによる福音書のキリスト像
― 生前 ― 十字架のキリスト
第4章 マタイによる福音書のキリスト像
― 十字架 ― 復活のキリスト
第5章 ルカによる福音書のキリスト像
― 復活 ― 昇天のキリスト
第6章 共観福音書の小黙示録のキリスト像
― 再臨のキリスト
第7章 ヨハネによる福音書のキリスト像
― 再臨=想起・現前のキリスト
第8章 違いがありつつ、ひとつ
― 四福音書の相違と相互補完性
第二部 「十全のイエス・キリスト」へ― 伝統的な聖餐論と開かれた聖餐論の相違と相互補完性
第1章 聖餐とは何か
第2章 現代の聖餐論議― 伝統的な聖餐論と開かれた聖餐論
第3章 「十全のイエス・キリスト」へ
第4章 今後の展望 ― 内住のキリスト像索引
あとがき
著者紹介
鈴木道也(すずき・みちや)
1983 年 京都府京都市生まれ。
2007 年 北海道大学文学部卒業、2013年 東京神学大学大学院修士課程修了。
2013 年より日本基督教団 花巻教会牧師(主任担任教師)。日本神学研究センター、東北伝道協力会 会員。